原因1：食生活の乱れ

出張に行く際に、ご当地グルメや地元のお酒などを楽しみにしている方も多いことでしょう。しかし外食が続くことで食生活が乱れ、消化不良や栄養バランスの崩れを引き起こす原因となります。過度なアルコール摂取は避け、野菜中心のメニューを選びましょう。また宿泊するホテルが朝食バイキングを実施している場合は、手軽に野菜を摂取できるチャンスです。

【食生活の乱れによる体調不良の予防策】

原因2：ストレス

出張時は慣れない環境が続き、ストレスを感じることが多いでしょう。心と体に注意を払い、自分が何にストレスを感じているかを認識することも大切です。ストレス解消には適度な運動を取り入れてみましょう。隙間時間にウォーキングやストレッチをするのがおすすめ。また宿泊するホテルに大浴場があれば、シャワーだけではなくゆったりとお湯に浸かって１日の疲れを癒しましょう。

【ストレスによる体調不良の予防策】

原因3：長時間移動の疲労

長時間の移動は体と心に大きな負担がかかり、疲労が蓄積します。移動する前は十分な睡眠を取り、水分をこまめに補給することが大切なポイント。移動距離が長い出張の場合、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやアイマスクなどのアイテムを上手に活用しましょう。周囲の音や景色などを遮断することで疲労を軽減する効果があります。

【長時間移動の疲労による体調不良の予防策】

出張先と会社に連絡する

まずは出張先の企業と自分の職場に連絡をしましょう。自分の体調の状態を伝え、指示を仰ぎます。せっかく出張先まで来たのだからと無理をしてはいけません。体調不良の原因が感染症だった場合、出張先の企業に迷惑がかかる恐れがあります。体調不良で業務が難しいと判断されたら、滞在先でしっかりと休養し回復させることに専念しましょう。

滞在先周辺の医療機関を受診する

常備薬などのセルフケアだけで対処が難しい場合は、できる限り早く病院に行き診察を受けましょう。早めにケアすることで、その後の回復も違ってきます。長期出張でそのまま滞在を続ける場合は、滞在先に近い病院を受診すれば体調が急変しても安心です。また海外出張時にどの病院に行けばいいのか迷ったら、外務省や日本大使館などのサイトをチェックしてみましょう。

オンライン医療サービスを活用する

出張先でオンライン医療サービスを活用することもおすすめ。症状が重く、医療機関に直接足を運べない場合にとても心強いサービスです。スマホやPCなどから医師による診察を受けられ、処方箋の発行や必要な薬を現地の薬局に配送するサービスも提供されています。あらかじめ利用できるオンライン医療サービスを調べ、必要ならアカウント作成も済ませておきましょう。

体調不良時の会社のルールを調べておく

出張前や出張先で体調不良になった場合、どう行動すればよいのか、会社としてのルールを調べておく必要があります。誰に、何を、どんな連絡手段で報告するかなどを把握しておけば、体調不良時でも冷静に対処できます。ただしあまりにも体調が悪く、会社にすぐに連絡できない場合は、症状が落ち着き次第連絡するようにしましょう。

出張先に常備薬を持っていく

出張用常備薬は、予期せぬ体調不良に対処するために欠かせないアイテムです。解熱剤、鎮痛剤、胃腸薬などの基本的な常備薬は持参しておくと安心です。また日常的に飲んでいる薬があれば、それも忘れずに持参します。そのほか感染症対策として消毒液や抗菌ウェットティッシュなどの衛生用品もあるとより安心です。以下で出張時にあると便利な常備薬リストを作成しましたので、ぜひご活用ください。

【出張時にあると便利な常備薬リスト】

事前に出張先周辺の医療機関を調べておく

出張先での体調不良に備えて、現地の医療機関に関する情報を収集しましょう。とくに海外に行く場合は、必要な準備です。また緊急時に備えて、医療機関の連絡先情報をスマートフォンに保存しておくのがおすすめ。海外出張の場合は、英語対応可能な医療機関や通訳サービスが利用できる病院の情報を把握しておくとより安心です。

移動中のストレス軽減法を取り入れる

移動時は心身ともにストレスがかかるため、移動手段の選択は重要なポイントです。飛行機の場合は、直行便を選ぶことで快適に移動でき、乗り換え時のストレスを避けられます。移動時間中はリラクゼーション音楽を聴く、読書をするなど自分に合ったリラックス方法で過ごしましょう。また移動前には軽いストレッチや深呼吸を行い、心と体の緊張をほぐしておくと移動中のストレス軽減につながります。

自分に合う睡眠・リラクゼーション方法を行う

睡眠とリラクゼーションは出張中のメンタルヘルスを保つ上でとても大切です。海外出張に行く場合は、良質な睡眠を確保するために、徐々に渡航先の時間に体を慣らす準備をしましょう。また深呼吸や瞑想、軽いストレッチなどのリラクゼーションテクニックを取り入れるのもおすすめ。ストレスを軽減し、心身の状態を整えることが可能です。隙間時間に自分に合ったセルフケアを取り入れ、元気に出張を乗り切りましょう。

Q.体調不良で出張に行けない場合、ホテルのキャンセル料はかかる？

宿泊先のキャンセル規程によりますが、宿泊予定日1週間前からキャンセル料がかかることが多いです。万が一に備え、ホテルや宿泊先のキャンセル規定を事前に確認しておくと安心です。また無断キャンセルはホテルに迷惑がかかりますので、必ず連絡するようにしてください。一般的には2〜3週間前までのキャンセルならキャンセル料が発生しないことがほとんどです。

Q.出張当日の朝に体調不良になった場合はどうする？

出張に行くのが難しいほど体調が悪い場合は、会社と出張先に連絡して相談しましょう。早めに連絡をすることで会社側が別の代理を立てる、出張をキャンセルするなどの対応が取れます。体調不良にも関わらず出張に行けば、途中で体調が悪化したり出張先に迷惑がかかったりするため、決して無理をしないようにしましょう。

Q.出張前日に体調不良になった場合はどうする？

当日の体調不良時と同様、できる限り早く会社と出張先に連絡します。セルフケアや病院を受診するなどして体調を整えられそうであれば、健康管理を徹底して翌日に備えましょう。翌日になって出張に行くことが難しいと判断した場合、改めて会社と出張先に相談します。ここでも決して無理をしないことが大切です。

Q.海外出張中に体調不良になったときの対処法は？

海外出張の場合、下痢症や感染症などに注意が必要です。とくに飲み物や食べ物に気を付けなければいけません。万が一体調不良になった場合は、現地に住む日本人などに相談し、医療機関を受診してください。海外の医療機関に受診した場合でも、日本の保険診療の対象であれば、申請して給付を受けられることがあります。また出張に行く前に予防接種を受けるなど準備を万全にしましょう。

Q.出張中に体調不良で休んだ場合、日当はどうなる？

会社で定めている「出張旅費規程」などのルールによって異なります。例えば「出張先で業務ができなかった場合は日当を支給しない」などのルールが明記されていれば、日当は支給されないでしょう。自分の勤めている会社がどうなのか、事前に出張旅費規程を確認しておくことをおすすめします。