土日の出張は日当の対象?残業・移動時間の扱いについても解説
ビジネスマンの方の多くが経験する出張ですが、土日を挟むケースもあるでしょう。その場合の宿泊費や日当はもらえるのか気になる方も多いはず。本記事では、土日の出張が手当の対象となるのか、残業や移動時間の扱いについても解説します。出張が多い方はぜひ参考にしてください。
「労働時間」の基礎知識
法定労働時間 | 1日8時間・週40時間 |
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時間外労働手当 | 通常賃金の125% |
法定休日 | 週1回以上または4週に4回以上 |
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法定休日手当 | 通常賃金の135% |
参考:e-Govポータル「労働基準法」
労働基準法により労働時間とは、労働者が雇用主の指揮命令下で会社のために働く時間を指します。法定労働時間や法定休日などは上記のとおりです。時間外や休日に行われる労働に関しては、時間外労働手当や法定休日手当が支払われます。
また、就業規則などで、企業が独自に決めた休日が「法定外休日(所定休日)」です。就業規則などに細かなルールが定められ、創立記念日などを休日としている例があります。法定外休日に業務を行った場合は、労働基準法で規定された割増賃金の対象外となるのが一般的です。
土日の出張は休日出勤になる?
土日に出張をしている場合、労働をした場合は休日出勤となりますが、労働をしなかった場合は、出張中であっても休日出勤には該当しません。「ノーワーク・ノーペイの原則」の考え方に基づくと、理解がスムーズです。
休日出勤とは、会社が「法定休日」として定めた曜日に労働することを指します。土日を挟んだ出張の場合で、休日出勤が認められるのは「会社が土日を法定休日として定めている」かつ「土日に労働をした」場合です。出張をする前には、勤務する企業の規定を事前に確認しておきましょう。
「土日を挟む出張」の日当・残業代・移動時間
休日出勤の原則を理解したところで、日当や残業代の支払いが対象となるのはどのような場合か具体的に解説します。
日当の対象になる場合
日当とは、仕事のために外出をする際かかる生活費などを賄うもので、旅費日当、出張日当などとも呼ばれます。日当の対象となるのは、出張中に労働時間として認められた範囲のみです。出張中であっても、土日を休日として過ごした場合は労働時間とみなされないため、日当の対象外として扱われます。
また、具体的な日当の金額については、企業の就業規則や労働契約で確認することが可能です。
残業代が支給される場合
残業代は通常、定められた時間を超えた労働に対して支払われる対価です。上司が同行する出張など、従業員の労働時間を把握ができる環境の場合は通常の残業代が支払われます。
一方で、上司が同行しない単独での出張など労働時間の把握が難しい場合は、「事業場外みなし労働時間制」を適用することも可能です。このルールが適用される場合は、基本的に残業扱いにならないため、残業代の支払いはありません。
【事業場外みなし労働時間制とは】
事業場外みなし労働時間制とは、従業員に対して使用者の指揮監督が及ばないため、労働時間の算定 が困難な場合にその労働時間に係る算定義務を免除し、その事業場外労働については 「特定の時間」を労働したとみなすことのできる制度です。
【「事業場外みなし労働時間制」で残業が認められるケース】
- 労働をしたとみなす時間が、法定労働時間を超える場合
- 休日出勤・深夜労働を行った場合
事業場外みなし労働時間制を採用する場合であっても、労働したとみなす時間が法定労働時間を超える場合は残業が認められます。そのため、会議の開催時間が9時間の場合、法定労働時間を超える1時間分は残業代の支払いが必要です。また、休日出勤・深夜労働に対する割増賃金のルールも通常通り適用されます。
「移動時間」の扱いは?
基本的に出張中の移動時間は、労働時間として認められません。ただし、出張の移動時間が業務の指示のもとで行われ、その移動中に労働者が自由に時間を使えない場合は、労働時間として扱われることがあります。具体的には移動中に、上司の指示の元書類の作成やオンライン会議をしているなどです。
また、企業によっては、移動時間全体を労働時間として認める、一部のみ認めるなどの規定を設けている場合もあります。
土日を挟む出張、観光はNG?
土日を挟む出張の際、観光を楽しむことはビジネスマナーとしては違反とされがちです。特に、出張費用を会社が負担している場合、業務と無関係な活動に充てる時間が多いと問題視される可能性が高まります。観光をする際は、会社の方針や業界の慣習などを確認しておきましょう。
一方で、出張の目的が達成されている限り、自由時間をどのように過ごすかは個人の裁量に任せている会社も多数あります。観光をする際には、以下のポイントも頭に入れておくと安心です。
- 観光中の事故・トラブルのリスクを考慮する
- 出張(労働)が終わった後に観光(延泊)する場合は、上司に確認する
- 業務に差し支えるような、暴飲、暴食は控える
- 経費と私用で使った金額は明確に管理する
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土日出張の日当は業務の有無で判断する!出張時の宿泊先には、アパホテルがおすすめ
土日の出張に関する、休日出勤や日当の考え方について解説しました。基本的には、業務をしていれば休日出勤扱い、していなければ通常の休日と同じ扱いが適用されます。詳細については、各会社の就業規則に記載されているため、無用なトラブルを防ぐためにも事前に確認をしておきましょう。
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この記事の監修