ガーメントバッグに入れる

ガーメントバッグとは、スーツやネクタイ、シャツなどを収納する衣類専用のケースです。多くの場合、内側にハンガーがついており、ジャケットやパンツを吊るして持ち運びできます。スーツを収納した状態でハンガーラックにかけられるものや、スーツケースの外側に装着できるタイプも。

たたんでバッグなどに収納する場合と比べて、スーツにしわがつきにくい点が特徴。しわをできる限りつけずにスーツを持ち運びたい場合におすすめです。反面、ガーメントバッグの大きさや形状によっては、荷物がかさばる可能性もあります。

スーツをたたんでカバンに収納する

スーツケースやボストンバッグなど出張用のカバンに、スーツをたたんで収納し、持ち運ぶ方法です。荷物をひとつのカバンに集約しコンパクトにできるため、長時間の移動におすすめ。

ただし、たたみ方やカバンへの収納の仕方によっては、スーツにしわがついてしまうので注意しましょう。ほかの荷物とバランスをみて、重みや衝撃に注意しながら収納することが大切です。

ジャケットのたたみ方

基本的にスーツのジャケットをたたむときは、ボタンを閉めた状態にしておきます。袖を折る際は、強く折り目をつけないように注意しましょう。

パンツを間に挟んで、クッション代わりにするとしわがつきにくくなります。スーツケースに入れるときは二つ折り、ボストンバッグに入れるときは三つ折りにするなど、折り目は少なくするのがポイント。

なお、かさばりにくくコンパクトに収納したい場合は、ジャケットのボタンを開けた状態で裏返しにするたたみ方もおすすめです。

パンツのたたみ方

※クリースライン：パンツの前後の中心に入っている線。「センタープレス」とも呼ぶ。

パンツをたたむときは、ジャケットのたたみ方よりシンプルです。パンツの前側に入っているクリースラインに注意しながら、きれいに整えるようにそろえてからたたみます。

カバンのサイズによっては、4つ折りでもOKです。折るときにはしわが入らないよう、折る部分を確認しながらたたむとよいでしょう。

スーツとにおいがあるものを一緒に収納しない

食べものや化粧品、香水など香りの強いものを、スーツと一緒に収納するのは控えましょう。長時間移動した場合、においがスーツに移る可能性があるためです。

ビジネスシーンにおいて、清潔感はとても大切。においのするスーツを着ていると、清潔感のない印象を与える可能性もあります。1つのカバンにスーツと食べものなどを収納する場合は、においがするものを個別のポーチに入れておくと、におい移りしにくく安心です。

スーツを他の衣類や荷物で圧迫しない

カバンやスーツケースにスーツを収納する場合、スーツがほかの荷物で圧迫されないようにパッキングしましょう。スーツが私服や洗面用具などに挟まれたり、重いものの下敷きになったりすると、しわがつく原因に。

スーツをバッグの1番上に収納する、Tシャツなどをスーツの間に挟んでクッション代わりにするなど、対策を行うとよいでしょう。また、荷物をパンパンに詰めないのもポイントです。

しわ取りスプレーを活用する

しわ取りスプレーとは、特殊な液体をスプレーすることで、衣類のしわを目立ちにくくするものです。しわがとくに気になる部分にスプレーした後、軽くスーツを引っ張ってしわを伸ばしてからハンガーに吊るすと、自然に回復しやすいでしょう。

アイロンほどの仕上がりとはいかないものの、小さなしわの緊急対処としておすすめです。ミニサイズのしわ取りスプレーを常備しておけば、出張先で慌てずに対処できるでしょう。

タオルをスーツの内側に詰める

スーツをハンガーにかける際、内側にタオルやほかの衣類などを詰めてみましょう。タオルなどを詰めて吊るすことで、内側からしわを伸ばしやすくする効果が期待できます。

そのままハンガーにかける場合と比べて、しわが目立ちにくくなるでしょう。スーツの生地を傷める心配もなく、自然としわを解消できる対処法です。

ホテルの浴室にスーツを干す

浴槽にお湯を張ったり熱いシャワーを出したりして、浴室を蒸気で満たした状態で、スーツを干してみましょう。蒸気がスチームの役割を果たし、しわが伸びやすくなる効果が期待できます。

ジャケットやワイシャツなどをハンガーにかけて、2～3時間ほど吊るしておくと回復するでしょう。そのあとは風通しのよい日陰で陰干しすればOKです。スーツが濡れない程度に、ほどよく浴室を換気することもポイント。しわ取りスプレーやアイロンなどがない場合におすすめの方法です。

Q.出張時にスーツは何着持って行くといい？

A.短期出張なら1～2着、長期出張なら3着が目安です。

2週間以上や1カ月単位の長期滞在であれば、出張先でクリーニングに出すことも視野に入れておきましょう。

なお、インナーのワイシャツや靴下などスーツ以外の衣類は、清潔感を保つために滞在日数分持って行くのがおすすめ。ネクタイも、出張期間に合わせて2〜4本ほど持っていくと、同じスーツでも印象を変えられます。

Q.女性の出張時のスーツはパンツとスカートどちらがおすすめ？

A.出張先から指定がなければ、どちらを着用してもOKです。

女性の場合、基本的にセットアップのスーツであれば、パンツ・スカートどちらを選んでもOKです。長期出張の場合は両方持っていき、着回せば簡単に印象を変えられます。もし、出張先で指定されている場合は指示に従いましょう。

なお、男女別・季節別の出張時の服装については、下記の記事でも紹介していますので、参考にしてください。

Q.出張時のスーツ収納におすすめのカバンは？

A.衣類専用のガーメントバッグです。

衣類の収納に便利な専用ケース「ガーメントバッグ」は、スーツだけでなく、ワイシャツやネクタイなどの小物類も一緒に収納できます。カバンに収納したり着用したまま移動したりするのと比べて、スーツにしわがつきにくいでしょう。

スーツと一緒にほかの荷物を収納したい場合は、スーツケースやボストンバッグなどがおすすめ。折りじわがつかないよう、たたみ方・収納の仕方には注意してください。出張時に必要な荷物や荷造りについては、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

Q.出張時に2日連続で同じスーツを着てもいい？

A.短期出張であれば問題ありません。

2〜3日程度の短期出張であれば、同じスーツを着ていてもOKです。ただし、中に着るワイシャツは、汗をかくとにおいのもとになる可能性があるため、1日ごとに変えましょう。

また、同じスーツを着用する場合、ネクタイを変えると簡単に印象を変えられます。